医療法人芙蓉会 代表
一般社団法人日本遠隔医療介護協会 理事長
前田 俊輔 氏
医療におけるAIの活用や遠隔医療の導入、臨床におけるICTの活用とその普及による医療や介護の質や効率化の向上は、人口減少による人材不足が加速化する我が国において、喫緊の課題となっている。そこで今月の巻頭インタビューでは、厚生労働科学研究などで検証が進む「バイタルスコアリング法」をコアテクノロジーとした遠隔健康管理システム「安診ネット」シリーズを開発した医療法人芙蓉会の代表で、日本遠隔医療介護協会の理事長を務める前田俊輔氏に、医療・介護分野における遠隔医療やAI、ICTの将来を見据えた、今後のビジョンについて話を聞いた。
アイリス株式会社 代表取締役
医師
沖山 翔 氏
5月1日新天皇の即位に伴い「令和時代」がスタートした。全国民が明仁上皇に労いと感謝をお伝えすると共に、徳仁新天皇の即位にお祝いの言葉を贈り、「令和」の幕開けを祝った。日本の天皇家は、世界の王族の中でも2000年以上の歴史を有し、その品格の高さも世界が評価するなど、正に国民の誇りである。そこで、『Visionと戦略』7月号の巻頭インタビューでは、医療・福祉業界でも関心事である「令和」がどのような時代になるのかについて、医師でありAI(人工知能)技術を活用して医療業務を支援するアイリス株式会社 代表取締役である沖山翔氏に、「令和時代」の医療におけるビジョンと戦略について話を聞いた。
台中市 前副市長
林 依 瑩 (リン イイン)氏
台湾では少子高齢化により介護を必要とする人口が増加する一方で、家庭での介護力低下が大きな社会問題となっている。これに対して台湾中央政府は長期的な介護需要や在宅介護の負担軽減を目的に、2017年1月から「長期介護十年計画2.0(2017〜2026年)」を開始。長期介護のサービス体系構築を進めている。
そこで今回は、2016年に林佳龍台中市長の強い要請により副市長に就任。介護政策の実用性を唱え、一般市民が気軽に介護相談に訪れることができる『介護カフェ』を一気に普及させることで、台中における地域包括ケアシステムの基礎となる地域包括支援センター網を構築するなど、介護政策について優れた業績を示した台中市前副市長の林依瑩氏に話を伺った。
仁愛国際株式会社
代表取締役会長 兼 代表取締役社長
グエン・ティ・キム・タイン 氏
昨年12月に外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理法が成立した。新設する在留資格「特定技能1号」の約半数は、技能実習生から移行する見込みだという。技能実習生の最大送り出し国であるベトナムで技能実習生の送り出し、介護人材教育、老人ホーム運営の3つのライセンスを取得したベトナム唯一の会社である仁愛国際株式会社は、2006年10月に設立され、2013年からは台湾への介護人材の教育をスタートさせた。代表取締役会長のグエン・ティ・キム・タイン氏に、ベトナムの看護学校卒業生のベトナム国内での就労状況、日本での就労ニーズについてベトナム首都ハノイで話を伺った。
皇家醫療護理長照集團 董事長
黃 明發(ファン ミンファ) 氏
我が国では、いよいよアジア各国から介護技能実習生の入国が始まり、介護人材不足に悩む介護現場に外国の若者が光をもたらそうとしている。一方で、送り出し国の送出機関では、介護技能実習生候補者の求人に苦戦し、想像以上に困難を極めているのが実情だ。そんな中、日本以上の少子化に伴う人材不足に苦悩し、早くから外国人介護人材を受け入れてきた台湾では、既に25万人以上の外国人介護人材が在留し、台湾の高齢者介護を担い、台湾社会に溶け込んでいる。そこで今回は、台湾において医療・介護事業を幅広く展開している皇家醫療護理長照集團の董事長である黃明發氏に、台湾の医療・介護制度や事業経営、人材問題の現状などについて話を聞いた。