公益財団法人入管協会 業務執行理事
佐々木聖子 氏
我が国は労働者不足に対処すべく外国人の積極的な受け入れを進め、外国人労働者は2022年10月現在で182.3万人に増加。その中で、技能実習制度においては人権侵害や失踪などの諸問題が発生した。これに対応するため、岸田政権は「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」を設置し、2023年11月30日には有識者会議が最終報告書をまとめ、制度改革の方針が示された。そこで、法務省で37年間にわたって日本の出入国在留管理行政に携わり、出入国在留管理庁の初代長官に就任、現在は公益財団法人入管協会において外国人の受け入れ・共生に尽力されている、佐々木聖子氏に在留資格制度の現状と今後について話を聞いた。
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 理事長
国際アルツハイマー病協会(ADI)医療、科学諮問委員会委員
内閣官房「認知症と向き合う『幸齢社会』実現会議」構成員
鳥羽 研二 氏
我が国の認知症高齢者が2025年に約700万人、50年には1000万人を超えると推計される中、今年6月には超党派の議員立法による「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立。さらに同年9月には日本企業による世界初のアルツハイマー病の新薬が日本国内で薬事承認されるなど、認知症の新たな時代を切り拓いた。そこで、認知症や高齢者のフレイルに関する臨床、研究の第一人者で国や地域の体制づくりをリードする東京都健康長寿医療センターの鳥羽研二理事長に、認知症施策を巡る現在と今後について話を聞いた。
公益社団法人日本看護協会 会長
高橋 弘枝 氏
日本看護協会は今年6月7日に開いた通常総会で役員改選を行い、第14代会長に高橋弘枝氏を選んだ。高橋氏は大阪府看護協会 会長を3期6年務め、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院看護部長、市立病院副院長、JCHO本部企画経営部、専門学校・大学の教員など多彩な顔を持つ。府看護協会のトップとして新型コロナ対応で陣頭指揮を執り、病院の現場では全国に先駆けて地域連携やローテーション研修、ワークライフバランスの新たな仕組みづくりなどに取り組んだ実績がある。2040年の地域共生社会の実現に向けて病院から在宅、地域まで重要な役割を担う看護界をどう牽引するのか。今後の活動方針と展開について伺った。
公益社団法人日本医師会 名誉会長
「これからのかかりつけ医のあり方を考える会」会長
社会医療法人弘恵会 ヨコクラ病院 理事長
社会福祉法人光輪会 理事長
横倉 義武 氏
2025年を念頭に進めてきた「社会保障と税の一体改革」における、地域医療構想と地域包括ケアシステムの実現まで、残り2年に迫る。そのような中に、医療界では新型コロナ対策、かかりつけ医機能の充実・強化、医師の働き方改革、来年度の制度改正・報酬改定など課題が山積している。今回は日本医師会会長を4期8年務め、今も医療界のトップランナーとして活躍を続けている日本医師会名誉会長の横倉義武氏に、医療・福祉分野の課題や、ポスト25年、40年に向けた社会保障の将来と医療・介護政策のビジョンと戦略について伺った。